染めだけではなく、歓藍社は村の中でさまざまな場所作りやもの作りに取り組んでいます。その中心となるメンバーは、大工や建築家、そして何でも器用に作ってしまう農家の方々です。
歓藍社が活動をしている「彦ハウス」の入口に、制作した藍染の暖簾をかけるための木製の暖簾掛けを設置しました。
ここでの暖簾掛けは、布である暖簾と建築物が関わりを持つ大事な接点です。母屋を傷つけないように、丁寧に加工していきます。
村の山の裾野にあった祠を直しました。柱がなくなってしまっていた位置に新しい石柱を据えて、藍で染めた手ぬぐいを巻いて固定しました。
「彦ハウス」の冬支度。薪ストーブを設置しました。
みんなで食卓を囲んで食べる食事も大事なものづくりです。写真は藍の若葉を使った天ぷら。
藍を寝かせる容器として俵を編みました。俵の材料の藁は、藍の発酵によい作用を与えると言われているためです。昔は村の各農家で俵編みが行われており、50 年前の記憶を手繰り寄せながらの作業となりました。
農業の技術にはたくさんの知恵と経験が凝縮されています。さまざまなものづくりに応用できそうです。